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7ARTSの解決策 解決策5

なぜ、事務局がやりとりを代わるのか

7ARTSの解決策・第5回。売れたあとのお客さんとのやりとりを、7ARTS事務局が代わりに行う理由をお話しします。

明るいアトリエの机に、梱包を待つ作品と筆が並ぶ

売れたあとのやりとりに、追われていませんか

作品が売れた。うれしいはずなのに、そこから先のやりとりが、気が重い。

お客さんへの連絡、注文の確認、振込先の案内、入金の確認、発送の段取り。慣れないやりとりが続くうちに、描く時間がどんどん減っていく。

お客さんに失礼がないか、言葉を選ぶだけでも、時間がかかります。作家の方から、よく聞く悩みです。

ここで、ひとつ考えてみてください。そのやりとりは、作家でなければできない仕事でしょうか。

作品をつくることは、作家にしかできません。けれど、売れたあとのやりとりには、ほかの人が担えるものもあります。

売れたことを素直に喜べないのは、作家にとって、とても残念なことです。作品が誰かの手に渡る瞬間は、本来いちばんうれしいときのはずです。

作品を届けたい気持ちと、やりとりの手間。その間で、作品を売ること自体に疲れてしまう作家もいます。

作家にしかできない仕事に、
時間を使う。

あなたは、売れたあとのやりとりに、どれくらい時間を使っていますか。

ひとりで全部やり続けると、どうなるか

芸術家の仕事の中身が、どう変わってきたかを見てみます。芸団協が、2019年と比べた仕事の量を芸術家に聞いた調査です。

自分から取り組む芸術の仕事は、「減った」が「増えた」より10.7ポイント多くなっていました。一方で、芸術以外の仕事は「増えた」が6.2ポイント多くなっています。

作る役も、売る役も、お客さんとのやりとりも、ひとりで担う。それが、多くの美術の作家の姿です。

売れるほど、やりとりは増えます。うれしいはずの売上が、描く時間を削っていく。そんな形が続けば、作家は疲れてしまいます。

お客さんとのやりとりに慣れないまま進めると、行き違いも起きやすくなります。入金の確認が遅れたり、発送の時期がずれたり。小さな行き違いが、お客さんの不安につながることもあります。

やりとりに追われるうちに、新しい作品に向かう時間が、少しずつ削られていく。そうなっては、作家として本末転倒です。

描く仕事が減り、
ほかの仕事が増えている。

なぜ、事務局がやりとりを代わるのか

明るいアトリエで、作品に集中して描く作家の手元
作家は、作品に向き合う(イメージ)

7ARTSは、作家が創作活動に専念できる未来をつくりたいと考えています。作品づくり以外のことは、7ARTSが支えたい。それが、7ARTSの考えです。

そこで、お客さんとのやりとりを、7ARTS事務局が代わりに行う仕組みにしました。

作品が売れると、事務局がお客さんに注文の確定と振込先を案内します。入金を確かめたうえで、発送の段取りを作家に連絡します。

海外のお客さんとのやりとりも、事務局が受け持ちます。英語ができなくても、作品は海を越えて届きます。

ただ、作家が何もしなくてよいという意味ではありません。作品を丁寧に送り出すこと、お客さんへの感謝を伝えることは、作家にしかできない大切な仕事です。

作家も、お客さんも、7ARTSも、みんなが安心して作品の受け渡しができる。そんな形をつくりたいと考えています。

事務局が決まった手順で進めるので、お客さんにも分かりやすくなります。いつ、何をすればいいかが、はっきりするからです。

やりとりは事務局が支える。
作品を送り出すのは、作家。

数字で答え合わせ:描く時間は、削られている

「売れたあとのやりとりが、描く時間を削っている」。この感覚を、確かめようとしました。

けれど、売れたあとのやりとりに、作家がどれくらい時間を使っているのか。それを調べた全国の調査は、見つかりませんでした。数字が無いので、ここでは作りません。

分かっているのは、芸術家の仕事の中で、芸術以外の仕事が増えているということです。

この感覚は、一部当たりです。描く以外の仕事が増えていることは、数字で確かめられました。ただ、やりとりにかかる時間そのものは、数字では分かりません。

それでも、やりとりを任せられる相手がいれば、その分の時間を作品に戻せます。お客さんにとっても、決まった窓口があれば、安心して注文できます。

売れた作品の数が増えるほど、お客さんとのやりとりも、同じだけ増えていきます。1点ごとの手間は小さくても、積み重なれば大きな時間になります。

作品が売れるほど、やりとりの数も増えていきます。売れることを喜べる形をつくっておくことが、長く続けるための土台になります。

ひとりで担う作家が多い今こそ、任せる仕組みが要るのではないでしょうか。任せられるところは任せ、作家は作品に向き合う。その形が、続ける力になります。

決まった窓口があれば、
作家も、買う人も安心できる。

事務局のやりとりで、できること

明るい部屋で、届いた作品の箱を開けて喜ぶ人の手元
作品が、安心して届く(イメージ)

7ARTSのサイトで作品の購入の申し込みが届くと、事務局がお客さんとのやりとりを始めます。

注文の確定、振込先の案内、入金の確認。こうした手続きを、事務局が順に進めます。作家には、入金を確かめたあとに、発送の段取りが届きます。

作品の購入のほかに、9種類の依頼も、事務局を通して届きます。知らない相手と、いきなり直接やりとりする必要はありません。

税金や契約のことで迷ったときは、税理士や弁護士など専門家に相談してください。事務局は、やりとりの窓口です。

事務局がやりとりを進めている間、作家は作品の梱包に気持ちを込められます。お客さんへの感謝の手紙を書く時間も生まれます。

海外のお客さんからの申し込みでも、やりとりの流れは同じです。言葉の不安を抱えずに、作品を世界に送り出せます。

窓口が1つあれば、
作品に向かう時間が戻る。

今日、ひとつだけやってみてください

今日、作家がやることの流れの表。売れたあとのやりとりを書き出す、作家にしかできないものに丸、丸のないものは任せる道を考える
今日、作家がやること

作品が売れたあとのやりとりを、紙に書き出してみてください。連絡、確認、案内、入金の確認、発送。思いつくものを全部です。

次に、その中で、作家にしかできないものに丸をつけます。作品の梱包や、感謝の一言は、きっと丸がつくはずです。

丸のないものは、任せる道を考えてみてください。丸のないやりとりの時間が、作品の時間に変わります。

作品と新しい人が出会う場所を、一緒につくりませんか。7ARTSに作家として登録する

書き出してみると、作家にしかできない仕事は、思っていたより少ないことに気づくかもしれません。その少ない仕事にこそ、作家の気持ちを込めてください。梱包の丁寧さや、短い手紙の一言は、お客さんの心にずっと残ります。

出典

  • 7ARTSの機能の説明:7ARTS「作家の方へ」(https://www.7arts.jp/for-artists)
  • 芸術家の働き方:公益社団法人日本芸能実演家団体協議会(芸団協)「芸術家のセーフティネットの構築に関する調査研究報告書」(2026年3月)