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7ARTSの解決策 解決策10

なぜ、デジタル画集をつくったのか

7ARTSの解決策・第10回。登録した作品を、1冊の画集の形で見せられるようにした理由をお話しします。会場に来られない人にも、作品の世界を届けるためです。

明るい部屋で、作品が並ぶ画集を開いたタブレット

あなたの作品を、まとめて見せる場所はありますか

初めて会った人に「どんな作品をつくっているんですか」と聞かれたとき、何を見せていますか。スマホの写真を1枚ずつ探して、見せていないでしょうか。

SNSにも作品は並んでいます。けれど、日々の投稿に混ざると、作品だけをまとめて見せるのは意外と難しいものです。

紙の作品集をつくるには、手間も時間もかかります。つくっても、すぐに新しい作品が増えて、古くなってしまいます。

ここで、ひとつ考えてみてください。あなたの作品の世界を、一度に伝えられるものを持っていますか。

1点の作品は、作家の一面しか伝えません。何点も並んで初めて、その作家らしさが見えてきます。

展示の会場では、作品が並んで作家の世界が伝わります。けれど、会期が終われば、その並びは見られなくなります。会場の外でも、同じように作品の世界を見せられる形が欲しいところです。

何点も並んで初めて、
作家らしさが見える。

あなたの作品の世界は、初めて会った人に、まとめて伝わっていますか。

作品をまとめて見せられないと、どうなるか

自分の住む地域の文化に、満足している人はどれくらいいるのでしょうか。文化庁の世論調査で、満足していない人に理由を聞いています。

住む地域の文化に満足していない理由のグラフ。魅力的な活動・イベントがない54.0%、近くに文化施設がない27.5%

いちばん多いのは「魅力的な活動・イベントがない」の54.0%でした。「近くに文化施設がない」も27.5%あります。

見たい気持ちがあっても、近くで展示がなければ、作品と出会うことはできません。展示の会場に足を運べる人は、限られているのです。

会場に来られない人に、作品を見せる手立てが無ければ、作家の世界は伝わらないままです。せっかく興味を持ってくれた人も、そこで離れてしまいます。

展示の期間が終われば、会場で並べた作品も、またばらばらになります。作品の世界を、いつでも見せられる形が必要です。

地方に住む人ほど、近くで展示が開かれる機会は限られます。作品に興味があっても、会場まで行くのに時間もお金もかかる。そうした人にとって、手元で作品を見られることは大きな意味を持ちます。

近くに展示が無い人にも、
作品の世界を届けたい。

なぜ、デジタル画集をつくったのか

明るい部屋で、タブレットに表示された作品の画集をめくる人の手元と、壁の作品
作品を、1冊の画集の形で見せる(イメージ)

7ARTSは、作家の作品が、もっと多くの人に出会える場所をつくりたいと考えています。会場に来られない人にも、作品の世界を届けたいのです。

そこで、登録した作品を、1冊の画集の形で見せられるようにしました。それが、デジタル画集です。

画集の形にすると、作品が1点ずつではなく、作家の世界として伝わります。ページをめくるように、作品を順に見てもらえます。

紙の作品集のように、つくり直す手間もありません。作品を登録すれば、画集の形で見せられます。

初めて会った人に、名刺代わりに見せられるもの。作家の世界を、いつでもどこでも伝えられるものにしたい。それが、デジタル画集に込めた考えです。

画集の形で見ると、作品どうしのつながりも見えてきます。色の使い方、繰り返し描いているもの。1点ずつでは気づかない作家の個性が、並べることで浮かび上がってくるのです。

画集は、作家の今を映す鏡でもあります。並んだ作品を見返すと、自分がどこに向かっているのかが見えてきます。次に描きたいものが、そこから浮かぶこともあります。

1冊の画集が、
作家の名刺になる。

数字で答え合わせ:会場に来られない人は多い

「会場に来られない人にも、作品を見せる手立てが要る」。この考えを、数字で確かめます。

先ほどの調査で、満足していない理由には「近くに文化施設がない」27.5%がありました。行きたくても、行ける場所が近くにないのです。

この考えは、一部当たりです。場所の壁で、作品と出会えていない人がいることは、数字で確かめられました。ただ、画集で見た人がどれくらい作品を買うかまでは、分かりません。

それでも、手元の画面で作品の世界に触れられれば、出会いの壁はひとつ低くなります。遠くに住む人にも、作家の作品が届くのです。

画集を見て心が動いた人が、いつか会場に足を運んでくれるかもしれません。画集は、本物の作品と出会うための入り口にもなります。

画面で見た作品と、会場で見た本物とは、違って見えることもあります。その違いを確かめたいと思った人が、会場を訪れてくれる。画集は、本物への関心を育ててくれるのです。

画集は、
本物と出会うための入り口。

デジタル画集で、できること

明るいカフェのテーブルで、スマートフォンに作品の一覧を表示して見せる手元と、壁に飾られた作品
初めて会った人に、作品の世界を見せる(イメージ)

7ARTSに登録した作品は、画集としてまとめて見てもらえます。出会った人に、その場で開いて見せられます。

展示に来てくれた人や、仕事で出会った人に、作品の世界をまとめて伝えられます。会場に来られなかった人にも見てもらえます。

ただ、画集の中身を決めるのは作家自身です。どの作品を、どんな順番で見せるのか。作品の写真がきれいに撮れているかも、大切なところです。

作品の写真は、明るい場所で、まっすぐ正面から撮りましょう。色が正しく伝わる写真が、画集の質を決めます。

新しい作品ができたら、登録して画集を育てていきましょう。画集は、作家の歩みを映すものになります。

選ぶときは、似た作品ばかりにしないことも大切です。代表作、最近の作品、少し挑戦した作品。幅があると、見る人はあなたの世界の広さを感じられます。

画集を見せたあとに、気になった作品を聞いてみるのもよい方法です。相手がどの作品に心を動かされたのかが分かれば、次の会話も自然と弾みます。

どの作品を、どの順で。
画集の中身は作家が決める。

今日、ひとつだけやってみてください

今日、作家がやることの流れの表。見せたい作品を5点選ぶ、作品の写真を撮り直す、登録して画集で見返す
今日、作家がやること

まず、あなたらしさがいちばん伝わる作品を、5点選んでみてください。

次に、その作品の写真を、明るい場所で正面から撮り直します。色や質感が正しく伝わる写真にしましょう。

その作品を登録して、画集の形で見返してみてください。5点の作品が、あなたの世界を伝える最初の1冊になります。

初めて会った人に見せるつもりで、ページをめくってみましょう。見せたい順番も、自然と見えてくるはずです。

作品と新しい人が出会う場所を、一緒につくりませんか。7ARTSに作家として登録する

画集は、増やすだけでなく、入れ替えることもできます。今の自分を伝える作品を選び直すたびに、画集はあなたの最新の名刺になります。

出典

  • 7ARTSの機能の説明:7ARTS「作家の方へ」(https://www.7arts.jp/for-artists)
  • 鑑賞の状況:文化庁「文化に関する世論調査」報告書(2024年3月・全国18歳以上24,996人)