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作家の悩み百選 No.083

毎日の投稿が、しんどいとき

「毎日の投稿を続けるのが、しんどい」。投稿の数より大切なものを、数字と外から見てきた感覚で確かめます。

明るい木の机の上に、スマートフォンと描き上げた作品が置かれ、昼の光が差している

こんな疲れはありませんか

「毎日の投稿を続けるのが、しんどい」

毎日投稿したほうがいいと聞いて、続けてきた。写真を撮り、文を考え、時間を選んで載せる。

1日休むと、置いていかれる気がする。投稿のために描くような日も増えてきた。

投稿をやめたら、作品を見てもらう場所がなくなってしまう。そう思うから、しんどくてもやめられないのかもしれません。

それでも、反応は思ったほど増えない。疲れだけがたまっていく。そんな声を、作家の方からよく聞きます。

しんどいと感じるのは、怠けているからではありません。作ることと発信することを、1人で同時に回しているからです。

ここで、ひとつ考えてみてください。毎日の投稿は、作品を届けるための手段ですか。それとも、目的になっていませんか。

投稿は、作品と人をつなぐ道の1つです。道を守るために、作る力をすり減らしては本末転倒です。

投稿のために描く日は、
作品のための日ではない。

あなたは、投稿を休んだ日に、ほっとしていませんか。

このまま続けると、どうなるか

投稿の回数と、作品の売れ方の関係を調べた全国の調査は、見つかりませんでした。数字が無いので、ここでは作りません。

代わりに、人が1日にどれくらいスマホを使っているかを見てみます。総務省の調査です。

スマホを使った人は57.6%で、使った人の平均は2時間48分でした。画面の中には、毎日それだけの時間、新しい投稿が流れ込んでいます。

投稿の数を増やしても、作品と深く出会う瞬間が増えるとは限りません。疲れた手で撮った写真や、急いで書いた文では、作品の良さは伝わりにくいものです。

その流れの中で、投稿の数だけで目立とうとすれば、疲れは増すばかりです。

反応が思ったほど増えないと、もっと投稿しなければと焦ります。その焦りが、しんどさをさらに大きくしていきます。

しんどいまま続ければ、投稿の質も、制作の質も下がっていきます。最後には、投稿も制作も、両方やめたくなってしまうかもしれません。

投稿は、続けることそのものが目的になると、楽しさを失います。

疲れた投稿では、
出会いは深まらない。

外から見てきた、わたしの感覚

明るい白い部屋で、大きな色あざやかな作品の前に立ち止まる人の後ろ姿
実物の作品と向き合う時間(イメージ)

わたしが初めてアートを買ったのは、50歳を過ぎてからです。きっかけは、実物の作品の前に立ったことでした。

原画の力を思い知らされ、一目惚れでした。実物の作品と向き合った時間が、わたしの心を動かしたのです。

外から見ていて、ずっと思っていることがあります。一般の人には、アートに出会う場所が少ないということです。

売れていない作家の中にも、本当に素敵な作品を描く人はたくさんいます。その作品が届かないのは、投稿の数が足りないからとは限りません。

足りないのは、アートを見てもらえる環境だと考えています。では、その環境は、毎日の投稿だけでつくるものでしょうか。

作品が、見る人のいる場所に置かれていること。気になったときに、いつでも見返せること。そうした場所があれば、投稿に追われる必要は小さくなります。

作品と向き合う時間は、画面を流れていく時間とは違います。わたしが作品を買うと決めたのも、その前で立ち止まった時間でした。

届ける場所があれば、
投稿は毎日でなくていい。

答え合わせ:投稿を減らすと、届かなくなるか

この感覚を、数字で確かめようとしました。

けれど、投稿の回数を減らしたとき、作品の届き方がどう変わるのか。それを調べた全国の調査には、たどり着けませんでした。

わたし自身が作品に心をつかまれたのは、画面の中ではなく、実物の前でした。

「足りないのは、アートを見てもらえる環境」という感覚は、今回は確かめられませんでした。投稿も環境の1つですが、それだけでは足りないと感じています。

投稿は、作品の居場所へ人を案内する道しるべと考える。そうすれば、回数を減らしても、1本ずつ丁寧に作れます。

丁寧に作った1本は、長く見返してもらえます。急いで作った毎日の投稿より、作品の力を伝えてくれるはずです。

投稿を休んだ日も、作品が見られる場所があれば、出会いは止まりません。休むことへの不安も、小さくなっていきます。

作品の居場所が決まれば、投稿は「見に来てください」と伝えるだけで役目を果たせます。

疲れが減れば、写真も文も良くなります。何より、作る時間が戻ってきます。

投稿は看板。
作品の居場所は別に持つ。

7ARTSで、一緒にできること

明るいアトリエの窓辺で、描き上げた作品を前に、筆を手にひと息つく人の後ろ姿
投稿から離れて、作品に向き合う(イメージ)

先に、正直にお伝えします。この悩みに、7ARTSはまだ答えを持っていません。投稿の続け方や、SNSの運用を教える仕組みは、今の7ARTSにはないからです。

そのうえで、作家が今日からできることを挙げます。

1つ目は、投稿の回数を自分で決め直すことです。週に何回なら丁寧に続けられるか。無理のない数を選びましょう。

2つ目は、作品ごとの説明文を、先にまとめて書いておくことです。投稿のたびに、一から考えずに済みます。

3つ目は、投稿に使う写真や音楽の権利です。人が写った写真や、他人の作った音楽を使うときに迷ったら、弁護士など専門家に相談してください。

疲れが体や心に出ているときは、思い切って休むことも大切です。

決めた回数を守れたら、それで十分です。毎日できなかった日を、責める必要はありません。

投稿のしかたで迷ったときは、同じ悩みを持つ作家仲間と、続け方を話し合ってみるのも1つの方法です。

回数を減らすことは、あきらめではありません。作品を守るための、前向きな選択です。

休むことも、
作り続けるための力。

今日、ひとつだけやってみてください

今日、作家がやることの流れの表。来週の投稿の回数を決め直す、投稿に使う作品の説明を先に書く、投稿から案内する先を決める
今日、作家がやること

まず、来週の投稿の回数を、自分で決めてみてください。丁寧に作れる回数で、かまいません。

次に、投稿に使う作品を3点選び、それぞれの説明を先に書いておきます。

説明は、作品を描いた理由と、飾ってほしい場所の2つがあれば十分です。

最後に、投稿を見た人に、どこで作品をじっくり見てもらうかを決めましょう。自分のページやホームページなど、作品がまとまっている場所です。

投稿の回数が減ったぶん、作品に向き合う時間が戻ってきます。

投稿の数を減らしても、案内する先が決まっていれば、作品と人は出会えます。

作品と新しい人が出会う場所を、一緒につくりませんか。7ARTSに作家として登録する

出典

  • スマホ・パソコンの使用:総務省統計局「令和3年社会生活基本調査 詳細行動分類による生活時間に関する結果 結果の概要」