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作家の悩み百選 No.048

コラボ相手は、どこにいる?

「コラボ相手の見つけ方が分からない」。作品と組みたいお店や会社はどこにいるのか。数字と外から見てきた感覚で探します。

明るいカフェの白い壁に、色あざやかな作品が飾られている

こんな悩みはありませんか

「コラボ相手の見つけ方が分からない」

お店や会社と一緒に、何かやってみたい。作品を使った企画にも挑戦したい。でも、どこに声をかければいいのか分からない。

知り合いのお店に頼むのは気が引ける。知らない会社に連絡する勇気も出ない。考えたまま、時間だけが過ぎていく。

連絡したら迷惑ではないか。断られたらどうしよう。そう思うと、なかなか一歩が出ません。

作品には自信がある。それなのに、組む相手の見つけ方だけが分からないのです。

作家の方と話していると、この悩みを持つ人は少なくありません。

ここで、ひとつ考えてみてください。あなたの作品と組んで、うれしい相手は誰でしょうか。

「誰と組めるか」ではなく、「誰がうれしいか」から考えると、探す場所が変わってきます。

組める相手より、
喜ぶ相手から探す。

あなたは、相手を探す前に、相手の喜びを思い浮かべていますか。

自分の周りだけで探すと、どうなるか

アートの世界の中だけで組む相手を探すと、どうなるでしょうか。

組める相手が、ギャラリーや作家仲間に限られてしまいます。その相手も、ほかの作家と組む予定でいっぱいかもしれません。

地方の作家ほど、アートの世界の中で選べる相手は少なくなります。

作家がどれくらいコラボをしているか。全国の調査は見つかりませんでした。数字が無いので、ここでは作りません。

アートの世界の外に目を向ければ、人が集まるお店や会社は、全国のどこにでもあります。

自分の知っている範囲で探していると、同じお店、同じ知り合いの間を行き来するだけになりがちです。声をかける勇気が出ないまま、話が始まらないこともあります。

知っている範囲の外には、なかなか手が伸びません。どこから探せばいいのか、手がかりが無いからです。

作品に合う相手がどこかにいても、出会えなければ何も始まりません。

探す範囲の広さが、
出会いの数を決める。

外から見てきた、わたしの感覚

明るい美容室の白い壁、鏡の横に飾られた色あざやかな作品と、椅子に座るお客さんの後ろ姿
お店も、お客さんも、作家もうれしい形(イメージ)

わたしの商売の基本は、ウィンウィン、もっと言えばウィンウィンウィンです。誰も嫌な思いをしない、みんなが喜べる形をつくることです。

コラボも、この形で考えてみてはどうでしょうか。作家だけがうれしい話では、相手も乗りにくいものです。

たとえば、お店の壁に作品が飾られる。お店は空間が豊かになり、お客さんは作品と出会い、作家は新しい人に見てもらえる。3者がそれぞれうれしい形です。

相手のうれしさから考えると、声のかけ方も変わります。「飾らせてください」ではなく、「お店の待ち時間を楽しくしませんか」。そう伝えれば、相手も話を聞きやすくなります。

ギャラリーや画商も、敵ではありません。新しい作家を見つけて紹介するなど、一緒にアート業界を盛り上げる仲間だと考えています。

そして、組む相手はアートの世界の外にもいます。一般の人の市場のほうが、ずっと大きいのではないか。わたしはそう感じています。カフェ、美容室、ホテル、病院。人が集まる場所は、作品と人が出会う場所になりえます。

作家も、相手も、見る人も。
みんなが喜ぶ形を探す。

数字で答え合わせ:作品と出会う人は、街にいる

この感覚を、数字で確かめます。総務省の調査で、美術館などで美術を見た人の割合を、5年前と比べたものです。

美術館などで美術を見た人の割合のグラフ。2016年19.4%、2021年11.4%

2016年の19.4%から、2021年は11.4%に減っていました。外出を控える動きがあった時期でもあります。

美術館に出かける人は、10人に1人ほどです。人が集まるお店と組めば、アートを探していない人の目にも作品が入ります。

お店のお客さんの多くは、まだ作品を買ったことがない人たちかもしれません。だからこそ、ふだんの場所で作品と出会う意味があります。

「作品と出会う人は、街にいる」というわたしの感覚は、一部当たりです。美術館に出かける人が少ないことは確かめられました。ただ、組みたいお店の数を示す調査はありません。

お店と組むと、作品を見る人の数が増えます。お店にとっても、作品があることで、また来たくなる場所に近づくかもしれません。

作家にとっても、ふだんアートを見に行かない人の反応にふれられる、貴重な機会です。

一度組んだ相手から、別のお店を紹介されることもあるでしょう。作品の行き先は、そうして少しずつ広がっていきます。

1つの出会いが、
次の出会いを呼ぶ。

7ARTSで、一緒にできること

明るい病院の待合室の白い壁に飾られた色あざやかな作品と、ベンチに座る人の後ろ姿
人が集まる場所が、作品と出会う場所になる(イメージ)

先に、正直にお伝えします。この悩みに、7ARTSが答えられるのは一部です。組む相手を探して引き合わせる仕組みは、まだありません。

そのうえで、相手から見つけてもらう入口は、一緒につくれます。

7arts.jpには、作家ごとのページがあります。作品を載せておけば、見た人から購入やオファーが届きます。

オファーは9種類あり、作家が「受けられる」と選んだものだけが届きます。受けたい話を先に選んでおけば、そこから相手との話が始まります。

作品をお店や部屋に飾った姿を見せる仕組みもあります。相手は、自分の場所に飾った姿を想像できます(解決策1 飾ってみて)。

福岡のギャラリーでは、通りから作品が見える店先で、作家の作品を紹介しています。

相手が作家ページを見たとき、どんな場所に合う作品なのかが伝われば、話を持ちかけやすくなります。

話が始まったら、どんな形で組むかを、相手と一緒に決めていきます。条件や約束は、文字で残しておくと安心です。

ただ、入口があるだけでは足りません。どんな相手と、どんな形で組みたいのか。それを決めて、作品のページで伝えるのは作家自身です。

見つけてもらう入口は一緒に。
相手を描くのは、あなた。

今日、ひとつだけやってみてください

今日、作家がやることの流れの表。作品が似合う場所を3つ書く、その場所がうれしいことを1行ずつ書く、作家ページで受けるオファーを選ぶ
今日、作家がやること

あなたの作品が似合いそうな場所を、3つ書き出してみてください。カフェ、美容室、ホテルのロビー、病院の待合室。具体的なお店の名前でもかまいません。

次に、その場所に作品が飾られたら、相手は何がうれしいかを1行ずつ書きます。「待ち時間が楽しくなる」「店の雰囲気が明るくなる」など、相手の言葉で考えてください。

最後に、作家ページで受けたいオファーを選んでおきます。

書いた言葉は、相手に声をかけるときの言葉にもなります。

3つの場所のうち、まずは1つだけでかまいません。

相手の喜びが言葉になると、組みたい相手は、ぐっと見つけやすくなります。

作品と新しい人が出会う場所を、一緒につくりませんか。7ARTSに作家として登録する

出典

  • 美術鑑賞の行動者率:総務省統計局「令和3年社会生活基本調査 生活行動に関する結果」(2022年8月)