
こんな悩みはありませんか
「自分で売り込むのが苦手、営業がしんどい」
展示の会場で、作品の前に立つ人に声をかけられない。SNSで「ぜひ見てください」と書くたびに、指が止まる。
作品の話をすると、押しつけているようで気が引ける。気づけば、売る場面そのものを避けるようになっている。
会場にいても、話しかけられるのを待つだけで1日が終わる。帰り道に、もっと話せばよかったと悔やむ。
作品を生む力と、人に勧める力は、別のものです。苦手な方が多いのは、ごく自然なことです。けれど、苦手だからといって、作品を見てもらうことまで手放す必要はありません。
ここで、ひとつ考えてみてください。作品を買う人は、売り込まれたから買っているのでしょうか。
苦手なのは営業で、
作品の力ではない。
あなたは、売り込みが苦手なせいで、作品を見せる場面まで減らしていませんか。
売る場面を避け続けると、どうなるか
売り込みを避けると、作品を見る人は、知り合いの範囲から広がりません。そこで、作品を売ってくれる所の数を見てみます。

ひとりで売る場面に向き合う作家の多さを、数字で見てみます。芸術家などへの2万人の調査があります。
組織に入らず、全部ひとりで仕事をしている人は、美術・写真・デザインの分野で78.7%でした。
芸能の実演家の50.9%と比べても、美術の作家はとても多くの人が、売る役まで自分で担っています。
自分で売るのが苦手なら、誰かに任せたくなります。けれど、ほとんどの作家は、その誰かを持たずに活動しています。
売る役も、作る役も、ひとりで担う。苦手な役を後回しにしている間にも、時間は過ぎていきます。
知り合いだけが見てくれる展示は、温かい場所です。けれど、その輪の外にいる人には、作品の存在すら伝わっていません。
地方で制作している作家なら、売ってくれる場所に通うこと自体が、遠い道のりになることもあります。
自分でも売らず、売ってくれる所にも入れない。その間に、新しい作品はアトリエに増えていきます。苦手を理由に何もしなければ、作品は誰にも知られないままです。
避けている間に、
作品は棚に積もっていく。
外から見てきた、わたしの感覚

わたしは、50歳を過ぎて初めてアートを買いました。そのとき、誰かに勧められたわけではありません。
実物の作品の前に立ち、その力を思い知らされました。一目惚れでした。説明を聞く前に、心はもう決まっていたのです。
この経験から、わたしはこう感じています。作品は、売り込まれて買うものではなく、出会って選ぶものではないか。
そしてもう1つ、感じていることがあります。新しい売り先をひらくのが得意な作家は、多くありません。苦手な方が多いのです。
だからこそ、7ARTSはその苦手な部分を支えたいと考えています。ただ、作家が何もしなくてよいという意味ではありません。本当に作品を届けたいなら、作家自身の本気が欠かせません。
売り込みの言葉を磨くより、作品と出会える場所を増やす。苦手なことに時間を使うより、得意な作品づくりを活かす形を考えたいのです。
出会いさえあれば、作品は自分で語り始めます。足りないのは、作品を見てもらえる環境のほうだと感じています。
勧められたのではない。
ひと目で、心が決まった。
数字で答え合わせ:出会えない理由は、近くにないこと
この感覚を、数字で確かめます。文化庁が、文化芸術を見に行かなかった人に理由を聞いた調査です。

いちばん多いのは「関心がない」の23.6%でした。
その次に多かったのが、「近所で公演や展覧会などが行われていない」の15.6%です。
「出会いの場が足りない」という感覚は、当たりでした。売り込みが足りないのではなく、作品が近くにないから出会えない人がいるのです。
売り込みが苦手でも、作品と出会えて、飾った姿が想像できれば、作品は選ばれます。作家に欠かせないのは、うまく話すことより、作品が人の目に触れることです。
見せる場所が整えば、無理に声をかけなくても、足を止める人は現れます。売り込みに使っていた気力を、次の作品に向けられるようになります。
会場で話しかけられなかった人も、あとから作家のページを開くかもしれません。出会いの場が増えるほど、そうした人も増えていきます。
作品を見た人が、知り合いに話してくれることもあります。作品が人を連れてくる流れは、売り込みからは生まれにくいものです。
作品のほうが、
人を呼び止める。
7ARTSで、一緒にできること

7ARTSは、売り込みが苦手な作家でも、作品が人の目に触れる場所を、一緒につくっています。
7arts.jpには、作家ごとのページがあります。作品を載せておけば、見た人のほうから購入やオファーが届きます。
オファーは9種類あり、作家が「受けられる」と選んだものだけが届きます。自分から頼み込まなくても、声がかかる入口が増えます。
買う人が、作品を部屋やお店に飾った姿を確かめられる仕組みもあります(解決策1 飾ってみて)。
サイトは5か国語で表示できます。言葉の壁を越えて、海外の人も作品を選べます(解決策2 外国語表示)。
福岡のギャラリーでは、通りから見える店先で、作家の作品を紹介しています。
ただ、ページに作品を並べるのは作家自身です。どの作品を選び、どんな言葉を添えるか。売り込みの文ではなく、あなたが作品に込めた思いを、短く書いてください。
苦手な営業に使っていた時間を、作品を選び、言葉を整える時間に変える。そこから、売り込まない届け方が始まります。
売り込む代わりに、
出会える場所を増やす。
今日、ひとつだけやってみてください

いちばん自信のある作品を、1点だけ選んでみてください。
次に、その作品を「なぜ描いたか」を3行で書きます。描いていたときの気持ちや、見てほしい所でかまいません。
最後に、その3行を作品に添えて、見てもらえる場所に載せてください。売り込まなくても、あなたの言葉は作品の横で働き続けます。
話すのが苦手なら、書いておけばいい。書いた言葉は、あなたが会場にいない日も、作品のそばで静かに語りかけてくれます。
書いた3行は、会場の小さな札にも、投稿の文にもそのまま使えます。1点で書けたら、ほかの作品にも同じように言葉を添えていきましょう。
大切なのは、上手な文を書くことではありません。あなた自身の言葉で、正直に書くことです。
作品と新しい人が出会う場所を、一緒につくりませんか。7ARTSに作家として登録する
出典
- ひとりで仕事をしている人:「芸術家等のセーフティネットに関する2万人アンケート」文化芸術推進フォーラム・日本芸術文化振興会(2023年)
- 鑑賞の状況:文化庁「文化に関する世論調査」報告書(2024年3月・全国18歳以上24,996人)



