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作家の悩み百選 No.006

SNSが伸びなくても、届く道

「SNSに投稿しても全然伸びない」。数字に振り回される前に、SNSの役目と、作品が選ばれる場所を考えます。

明るい窓辺で、描き上げた作品をスマートフォンで撮る作家の手元

こんな悩みはありませんか

「SNSに投稿しても全然伸びない」

作品の写真を撮り、明るさを整え、言葉を考えて投稿する。それなのに、反応は数えるほどしかない。

伸びている人の投稿を見ては、自分の作品が劣っているように感じてしまう。投稿のたびに数字を確かめ、そのたびに少し落ち込む。

投稿にかけた時間を思い出すと、その時間で1枚描けたのではないかと、ため息が出る。

ここで、ひとつ考えてみてください。SNSの数字は、作品の力をそのまま映しているのでしょうか。

画面の上の作品は、数秒で次の投稿に流れていきます。どんなに良い作品でも、指が止まらなければ、見られたことにすらなりません。

流れていくのは、
作品の価値ではない。

あなたは、SNSの数字で、自分の作品の良し悪しを決めていませんか。

数字だけを追い続けると、どうなるか

調べたことを、先にお伝えします。SNSから作品が売れた割合を調べた、全国の調査は見つかりませんでした。数字が無いので、ここでは作りません。

そのうえで、SNSを使う人の数を見てみます。総務省の調査では、インターネットを使う人のうち、SNSを使っている人は81.9%でした。80歳以上でも、5割を超えています。

作品を買う人も、そのほとんどがSNSの中にいます。それでも反応が伸びないのは、作品の良し悪しではなく、届き方の問題かもしれません。

SNSの見られ方は、仕組みが変わるたびに揺れます。昨日まで届いていた投稿が、今日は届かない。その揺れに合わせ続けるのは、作家にとって大きな負担です。

それなのに、数字だけを追い始めると、投稿に合わせて作品を変えたくなります。撮影や文の工夫に追われ、描く時間が削られていくこともあります。

伸びない数字に心をすり減らし、描く時間まで失う。これでは、作品そのものが弱っていきます。

数字を気にするあまり、投稿をやめてしまう作家もいます。けれど、やめる前に考えたいのは、SNSに何を任せるかです。

画面の数字に、
筆を預けない。

外から見てきた、わたしの感覚

明るいギャラリーで、色の重なった大きな原画に近づいて見入る人の後ろ姿
画面では分からない、原画の力(イメージ)

わたしは、50歳を過ぎて初めてアートを買いました。そのきっかけは、画面ではなく実物でした。

作品の前に立ったとき、原画の力を思い知らされました。心が動いたのは、画面の写真ではなく、目の前にある実物の作品でした。

そこから考えると、SNSは作品を知ってもらう入口で、心が決まるのは別の場所なのかもしれません。

売れていない作家の中にも、本当に素敵な作品を描く人はたくさんいます。その作品が、まだ新しい市場に届いていないだけです。

SNSの数字が小さくても、作品の力が小さいとは限りません。入口の数字に一喜一憂するより、その先を整えたい。足りないのは、作品をじっくり見てもらえる環境のほうだと感じています。

入口だけがあって、その先に何も無ければ、興味を持った人はそこで立ち止まってしまいます。

画面で知り、
本物で心が決まる。

数字で答え合わせ:SNSは、探しに来る場所でもある

では、人は何のためにSNSを使っているのでしょうか。同じ調査で、使う目的を聞いています。

SNSを使う目的のグラフ。昔からの知人と連絡するため87.7%、知りたいことの情報を探すため64.0%

いちばん多いのは「昔からの知人と連絡するため」の87.7%。次が「知りたいことについて情報を探すため」の64.0%でした。

SNSは、流れてくる投稿を眺めるだけの場所ではありません。見たいものを、自分から探しに来る場所でもあるのです。

「SNSは入口で、心が決まるのは別の場所」という感覚は、一部当たりです。探しに来た人が作品を見つけても、決めるには大きさや飾った姿を確かめたくなります。ただ、SNSから作品が売れた割合そのものは、数字で確かめられませんでした。

たとえば、投稿を見た人が作家のページを開き、部屋に飾った姿を確かめて、購入を決める。SNSの数字には表れない、そんな出会い方もあります。

数字が伸びるのを待つより、来てくれた1人を作品の前まで案内する。その積み重ねのほうが、作品が届く確かな道になります。

SNSを入口にして、その先に飾った姿まで見られる場所をつなぐ。そうすれば、数字が小さくても、作品を本気で見てくれる人に届く道ができます。

伸びない数字の先にも、
作品を待つ人がいる。

7ARTSで、一緒にできること

明るいリビングの白い壁に掛かった作品と、その前の明るい木のテーブル
画面の先にある、飾った姿(イメージ)

先に、正直にお伝えします。この悩みに、7ARTSが答えられるのは一部です。フォロワーを増やす方法や、投稿を伸ばす答えは、7ARTSにはありません。

答えられるのは、SNSの入口の先にある場所の部分です。作家ページに作品を載せておけば、フォロワーの数に関係なく見てもらえます。サイトからは、購入やオファーが届きます。

作品を部屋やお店に飾った姿を見せられる仕組みもあります。画面の1枚では伝わらない雰囲気を、見る人が想像しやすくなります(解決策1 飾ってみて)。

サイトは5か国語で表示できます。日本で制作を続けながら、海外の人にも作品を見てもらえます(解決策2 外国語表示)。

SNSの投稿には、作家ページへの道しるべを添えておいてください。入口で興味を持った人が、迷わず作品の前まで来られるようにするのは、作家自身の仕事です。

投稿を伸ばすことに追われるより、来てくれた人をきちんと迎える。その準備を、一緒に整えていきましょう。

フォロワーが少ないうちから、作品を見られる場所を整えておく。それが、投稿が伸びたときに慌てないための備えにもなります。

入口は作家が、
その先の場所は一緒に。

今日、ひとつだけやってみてください

今日、作家がやることの流れの表。次に投稿する作品を1点決める、飾った姿が分かる写真を添える、作品を見られる場所への道しるべを書く
今日、作家がやること

次に投稿する作品を、1点だけ決めてください。

その作品が、部屋や壁に掛かった姿が分かる写真を1枚添えます。手に持った写真でもかまいません。大きさが伝わると、見る人は自分の暮らしに置き換えやすくなります。

撮るときは、明るい昼の光の中で撮ってください。作品の色が、そのまま伝わりやすくなります。

最後に、投稿の文の終わりに、作品をじっくり見られる場所への道しるべを書いてください。道しるべが1本あれば、興味を持った人は作品の前まで来られます。

SNSは、伸ばすことより、つなぐことに使う。そう決めるだけで、投稿のたびに落ち込む時間は減っていきます。

道しるべは、毎回同じ言葉でかまいません。続けるうちに、投稿から作品の前までの道が、少しずつ踏み固められていきます。

作品と新しい人が出会う場所を、一緒につくりませんか。7ARTSに作家として登録する

出典

  • SNSの利用:総務省「令和6年通信利用動向調査の結果」(2025年5月)