
こんな願いはありませんか
「誰か、わたしの作品を売ってくれる人はいないかな」
描くことに集中したい。売り込みや値段の話は、できれば誰かに任せたい。
その気持ちは、とても自然です。作家の多くが、同じことを願っています。
新しい売り先を自分でひらくのが苦手な方は、多いと思います。描くことと、売り込むことは、使う力がまったく違うからです。
ただ、ひとつ考えてみてください。売ってくれる人を待っている間、作品はどこにありますか。
アトリエの奥や、押し入れの中で、誰にも見られずに眠っていないでしょうか。
売ってくれる人を待つ間も、
作品は眠っている。
待つことが悪いのではありません。ただ、待つだけで過ぎていく時間は、作家にとって何より惜しいものです。
あなたは、売ってくれる誰かが現れるのを、待ち続けていませんか。
待っているだけだと、どうなるか
売ってくれる人の代表は、ギャラリーや画商です。その数を、作家の数と比べてみます。

美術の作家は、全国に47,320人(2020年)。全国の画廊・ギャラリーは、7ARTSが数えると約4,300か所(2026年10月)です。1か所あたり、作家は約11人になります。
1か所のギャラリーが、1年に展示できる作家の数には限りがあります。11人全員を、同じように売り続けることはできません。
さらに、文化庁の調べでは、美術品を扱う事業者の66%が関東にあり、そのうち59%は東京です。地方で制作している作家にとって、売ってくれる人は、さらに遠い存在になります。
運よく取り扱いが決まっても、展示の期間が終われば、作品はまた手元に戻ってきます。次の機会がいつ来るかは、ギャラリーの予定しだいです。
待っている間にも、新しい作品は増えていきます。売れないまま積み上がった作品を見て、描く手が止まってしまう作家もいます。
ギャラリーや画商が悪いのではありません。1軒でできることに、限りがあるだけです。だからこそ、売ってくれる人を1人に絞らず、売れる道を自分でも持っておく必要があります。
1か所のギャラリーに、
作家は約11人。
外から見て、気づいたこと

わたしはアート業界の外から来た人間です。だからこそ、気づいたことがあります。
これまで作品は、ギャラリーや画商に売ってもらうのが当たり前でした。けれど、ギャラリーや画商の数は限られていて、見られる作家の数も限られています。だから、全員は頼れません。
では、作家はどうすればいいのか。わたしの答えは、作家が自分で売れる場所を持つことです。
こんなことがありました。モン・サン=ミッシェルで、展覧会を開いたあとのことです。
フランスの方が7ARTSのサイトを見て、作品を注文してくれました。
7ARTSのサイトで初めて売れた作品は、海外の方からの注文でした。誰かが間に入って売り込んだのではありません。サイトに載っていた作品を見て、自分で決めてくれたのです。
売ってくれる人がいなくても、作品が売れる場所はつくれる。この1件で、そう確信しました。
もちろん、サイトはまだ作ったばかりで、完璧ではありません。これから市場の声を聞きながら、改善を繰り返していきます。それでも、海外の人に通じる売り場になり始めていることは、確かです。
売ってくれる人がいなくても、
売れる場所はつくれる。
数字で答え合わせ:買う人は、自分で決めている
では、作品を買う人は、どうやって買うと決めているのでしょうか。買った理由を聞いた調査があります。

いちばん多いのは「部屋に飾る」の32%。次が「気に入って衝動的に」の29%でした。
作品を見て、自分の部屋に飾った姿を思い浮かべ、気に入ったら買う。買う人は、自分の目で決めています。
つまり、売ってくれる人がいなくても、作品は選ばれます。必要なのは、作品と出会えて、飾った姿が想像できる場所です。
「ギャラリーや画商に全員は頼れない」というわたしの感覚は、数字で見ても当たりでした。そして、頼れない分を埋める方法も、数字が教えてくれています。
自分の売り場があれば、夜中でも、海外からでも、作品は見てもらえます。あなたが筆を握っている間も、売り場は作品を紹介し続けます。
その売り場で選ばれる作品には、共通点があります。どこに飾ると映えるかが伝わること。そして、作家がどんな思いで描いたかが、短い言葉で添えられていることです。
あなたが描いている間も、
売り場は作品を紹介し続ける。
7ARTSで、一緒にできること

7ARTSは、作家が自分で売れる場所を、一緒につくっています。
7arts.jpには、作家ごとのページがあります。作品を載せておけば、見た人がそのまま購入やオファーを申し込めます。
オファーは9種類あります。作家が「受けられる」と選んだものだけが届くので、望まない依頼に追われることはありません。
買う人が作品を部屋に飾った姿を見られる「飾ってみて」があります(解決策1 飾ってみて)。
サイトは5か国語で表示できるので、海外の人も自分の言葉で作品を選べます(解決策2 外国語表示)。
値段の付け方に迷ったときは、値段の目安を出す道具も使えます。
7ARTSが目指しているのは、作家が売り込みに追われず、制作に専念できる環境です。そのための道具は、惜しみなく用意していきます。
ただ、売り場に作品を並べるのは、作家自身です。どの作品を選び、どんな言葉を添えるか。そこを丁寧にするほど、作品は選ばれやすくなります。
売ってくれる誰かを探すより、売れる場所に作品を置く。そこから、一緒に始めましょう。
売ってくれる人を探すより、
売れる場所に作品を置く。
今日、ひとつだけやってみてください

今ある作品の中から、いちばん見てほしい作品を3点選んでみてください。
次に、その3点それぞれに、飾ってほしい場所を一言ずつ書いてみてください。玄関、リビング、カフェ、ホテルのロビー。思いついた場所でかまいません。
その一言は、買う人が飾った姿を思い浮かべる手がかりになります。3点がそろえば、あなたの売り場が動き出します。
売ってくれる人を待つ時間を、売り場を整える時間に変える。それだけで、作品が誰かの目に触れる日は、確実に近づきます。
作品と新しい人が出会う場所を、一緒につくりませんか。7ARTSに作家として登録する
出典
- 作家の数:文化庁資料(2020年)/画廊・ギャラリーの数:7ARTS調べ(2026年10月・公開情報から集計。古美術・骨董店、貸しギャラリー、アートレンタルなどは含まない)
- ギャラリーの場所(66%が関東・うち59%が東京):文化庁「The Japanese Art Market 2024/2025」
- 買った理由:「日本のアート産業に関する市場調査2021」一般社団法人アート東京・一般社団法人芸術と創造(文化庁委託事業)



